デリケートゾーンのお悩み相談室
2022.02.05
【女性ホルモンと月の満ち欠けの関係】月のリズムに合わせた生活は美容と健康に効果的
生理(月経)は月の満ち欠けと深い関りがあるといわれます。月のリズムに合わせた生活を意識することで、より健康的に美しく毎日を過ごせるようになります。こちらの記事では、生理周期や女性ホルモンと月の関係について、そして、月との上手な付き合い方について紹介しています。
目次
月の満ち欠けは女性の体と深い関わりがある
普段何気なく眺めている月ですが、その姿はいつも同じではなく、毎日少しずつ変化して見えます。それは、月が地球の周りを周回しており、その場所によって、日々地球からの見え方が異なるからです。
また、月は「新月」→「上弦の月」→「満月」→「下弦の月」…という周期を繰り返していますが、ここで”周期”と聞いて、あることに気が付かないでしょうか。
それは、女性に毎月訪れる生理にも”周期”があり、月と同様に「月経期」→「卵胞期」→「排卵期」→「黄体期」…を繰り返しているということです。
そして、月の周期はおよそ29.5日ごとに繰り返されるのに対し、生理の周期は25日~35日程度となっており、その平均値はなんと、月の周期と同じ29.5日となります。
そのような理由から、月の満ち欠けは女性の体と深い関係があると考えられているのです。
生理(月経)周期と月
月の「新月」→「上弦の月」→「満月」→「下弦の月」…という周期を生理に当てはめて考える場合、生理が「新月」前後に始まる人にとっては、「満月」の前後に「排卵」を迎えます。これを過ぎると女性ホルモンの変動は激しくなり、身体やお肌も不安定になりやすくなります。
また、昔から「新月」や「満月」の日に誕生する赤ちゃんが多いといわれますが、この理由は月のリズムと女性の体は密接に関係していることから考えることが出来ます。
女性ホルモンと月
生理周期の中で女性ホルモンの分泌量は目まぐるしく変化します。
例えば、女性によって個人差はありますが、生理前は、気持ちの起伏が激しく、不安定になることがありますが、この状態は女性ホルモンによってコントロールされています。
生理が終わると女性の体は「卵胞期」に入り、心もカラダも暗影する時期です。女性ホルモンのひとつであるエストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌量が高まり代謝がアップします。
それから次の生理の準備期間に入り、「卵胞期」から「排卵期」、そして「黄体期」に移行します。
「黄体期」に入ると女性ホルモンのプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌量は急激に増え、この時期は心身ともにとてもデリケートな時期となります。肌荒れやむくみ、便秘などの症状も現れやすいため体を出来るだけ休息させてあげるようにしましょう。
近年では、PMS(月経前症候群)の症状で悩む方が増えていますが、これは女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンの分泌量の急激な変動が関わっていると考えられています。
月の周期と女性ホルモン
月の周期と女性ホルモンの関係をまとめると、以下のようになります。
・「新月~上弦の月」
「新月~上弦の月」の期間は「生理開始~排卵前」の時期に当たり、アクティブ期とも呼ばれる時期です。
この時期の女性ホルモンの分泌量は比較的安定しているため、気持ちが安定し、肌荒れも起こりにくくカラダの調子がいい状態となります。
・「満月〜下弦の月」
「排卵期~次回の生理」までの時期で、栄養成分が最も吸収されやすい時期だといわれています。しかし、脂肪や水分を蓄える作用があるプロゲステロンの分泌量が増えるため、食べ過ぎればその分、脂肪が蓄積されやすくなりますので、少し注意が必要な時期です。
月のリズムに合わせたおすすめの過ごし
女性の身体が月の影響を受けることから、月のリズムに合わせたおすすめの過ごし方について紹介します。
「新月」の過ごし方
新月は、“リセット“始まりの時期です。何か新しいことにチャレンジやデトックスに適している時期です。生理もデトックスの一種と言われます。生理中は女性ホルモンの分泌量は下がり代謝も低下します。カラダを冷やさないように温かいものや消化のいいものを摂るようにすることも大切です。
<おすすめ>
・ゆっくりお風呂に浸かって老廃物を排出
・新しいネイルやコスメを使う
・カラダを温める
「上弦の月」の過ごし方
エストロゲンの分泌が増加し、新陳代謝が活発になる時期です。ダイエットの成果が出やすい時期でもあるため、ダイエットを開始したり、少しアクティブに活動するならこの時期が良いでしょう。お肌の状態は、とても安定しやすい時期なので、お肌のコンディションを整えるためのスキンケアを開始してみても良いでしょう。
<おすすめ>
・新しいスキンケアを取り入れてみる
・カラダを動かして汗をかく
・ファスティングやダイエットに最適
「満月」の過ごし方
満月は、月の周期の中で最も引力が強くなります。神経が活性化されて感性が豊かになる時期です。
月の引力が強い分、出産もこの日が多いといわれています。女性ホルモンの変動も大きくお肌も気持ちも不安定になりがちです。生理前にはイライラや不安などのPMS症状が強く出ることも考えられますのでリラックスを心がけてください。
吸収力が最も高まる時期なので、食事の場合は栄養豊富なものを、スキンケアは少し贅沢なものを取り入れるといいでしょう。
<おすすめ>
・ゆったり読書や好きな音楽を聴く
・マッサージなどのセルフケアに最適
・上質なスキンケアを取り入れてみる
・お気に入りのアロマの香りで癒される
「下弦の月」の過ごし方
新月へ向かうこの時期は、カラダが徐々に排出や解毒へ向かう時期です。この時期はホルモンバランスが不安定な傾向にあるので心身ともにとてもデリケートになりがちです。肌のトラブルやむくみが起こりやすいためゆったり休息する時間をとることが必要です。
<おすすめ>
・肌が喜ぶスキンケアを行う
・お気に入りのアロマを数滴垂らしてゆっくりお風呂につかる
・軽く体を動かす
月を味方につけてより美しく過ごす
今回は、女性ホルモンや生理と月の満ち欠けの関係について紹介しました。
生理には周期があり、月も同様の周期で変化していることは不思議なことかもしれません。ですが実際、満月の日には出産件数が増えることをはじめ、女性の体と月の関係はとても神秘的です。
ただ単に、周期が同じというだけでなく、例えば日常の生活の中で「なかなか疲れがとれない」「眠りが浅い」「イライラすることが多い」など、何気ない悩みを抱えている場合、ホルモンバランスの乱れが原因かもしれません。
そんな時に、月のリズムに合わせた過ごし方を試すことで、ホルモンバランスが整いこれらの悩みから解放されることが考えられます。
また、PMSの軽減や生理周期が整うなど女性特有の悩み解決に繋がることも期待できます。月の周期を少し意識しすることで、今よりもっと美しく過ごせるようになります。月を味方につけて、女性らしさや心身ともに健康になるきっかけにしてみてください。
監修 薬剤師 中田早苗
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薬剤師/腸活・膣ケアサポート・ファスティング講師
中田 早苗
薬科大学卒業後、約7年間総合病院で病院薬剤師として勤務。その後、相談薬局にて予防医学の観点から薬を使わない健康法について患者指導を行い現在に至る。食事と生活習慣の見直しから得られる健康に興味を持ち、そのひとつとしてファスティングの魅力に感銘を受ける。便秘やアトピー、自律神経の乱れなどの悩みとファスティングに深く結びつきがあることを実感。現在までに100名以上のファスティングサポートを実施。
資格
薬剤師
ウエルネスファーマシスト(認定運動支援薬剤師)
ファスティングマイスター
美腸プランナー